こんにちは、英語同時通訳者でオンライン英語・通訳講師の山下えりかです。
5月21日、私の著書[初心者のための英語学習ガイド~「英語をしゃべりたい!」と思ったらいちばんはじめに読む本]が発売になります。
この本は英語の勉強について「何から始めたら良いのか分からない」や「苦手意識が強すぎて前に進めない」という人のための、英語学習のガイド本です。英語への誤解をとき苦手意識を解きほぐすところから始め、効果的で適切な学習の進め方を順を追って丁寧にご紹介します。
スモール出版さんの商品紹介ページではこの本の試し読みができます。ぜひのぞいてみてください。
出版の記念と記録として書いている「初心者のための英語学習ガイド」ができるまで、第二回の今回は、この本の執筆を通して私が学び身に付けた姿勢とその成長の起爆剤となってくれたあるアーティストについてです。
執筆中、「書きたいことのイメージはあるのに上手く文章にならない」と手が止まってしまうことが何度もありました。そんな時に私を叱咤激励してくれたのが、SEKAI NO OWARIのライブ映像でした。
元々私はボーカルのFukaseさんの英語の発音の美しさに惹かれ、セカオワに興味を持ちました。最初に聴いたのは「Dragon Night」の英語バージョンです。ちなみにこの曲とFukaseさんの英語に関する記述も少しだけ、この本に載っています。もちろんただ「好きだから」というだけで書いたのでありません。英語学習のお手本・教材のひとつとして、学習への利用の仕方と合わせて紹介しています。
Dragon Nightを聴いて以来、YouTubeでセカオワの動画を見たりCDを聴くようになりました。はじめのうちは「好きなバンドのひとつ」程度の感覚でしたが、テレビで初めて彼らのライブ映像を見た時、全身に衝撃が走りました。
「自分たちの世界をこんなに大胆かつ鮮やかに表現できる人たちがいるのか」と。はじめはその圧倒的な表現力と世界観にただただ感動するばかりでした。(動画は2017年ドームツアー「Tarkus (タルカス)」のダイジェスト。)
この本の執筆中、書きたいことが上手く表現できずに手が止まると、毎回のようにセカオワのライブDVDを観ていました。そしてその度に、「これだけの世界を表現する人たちがいる。私も言葉のプロなのだから、これまでの人生を全部かけてやってきた英語について、言葉で伝えることに絶対に妥協してはダメだ」と強く共感し、刺激を受け、自分が納得できる表現を見つけられるまでとことん粘る根気とこだわる気持ちを育てることができました。
細部に至るまで丁寧に作り込まれているSEKAI NO OWARIの世界のようにありたいと願い、私もこの本の一言一句にまでこだわりぬき、自分の中にある英語学習論を必要としている人に伝えるために力を尽くしました。この本を読んで一人でも多くの人が「英語苦手だったけど頑張れるかも」と思ってくれたなら嬉しいです。(英語の曲をそのまま聞いて理解できるようになりたい、歌えるようになりたい、というセカオワファンの方もぜひ!)
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