✔ Faith
2019年の英単語として私が選んだのは、”faith” です。(※片仮名で書くと「フェイス」ですが、「face(顔)」とはスペルも発音も異なりますのでご注意を。)
“faith” には「信仰」や「信念」という意味があります。宗教的な意味合いで使われることが多いですが、日常会話でもよく使われている単語です。
✔ Faith の使い方と意味
“faith” の使い方の代表例が、”have faith in…(〇〇を信じる)” というイディオムです。直訳的に解釈すると、「〇〇に対して信念(信仰)を持っている」という感じです。
“I have faith in you.” (あなたを信じています。)
“Have faith in yourself.” (自分を信じろ。)
文章としてはこんな風に使います。最近お気に入りの海外ドラマでもよく出てくるお気に入りの表現です。
「信じる」にはこのほかに、”believe” や “trust” がありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
- “believe”は「信じる。根拠や疑問がある場合もあるし、無い場合もある。」
- “trust”は「根拠があって信じる。」
これに対して “have faith”は、「根拠がなくても疑問を持たずにとにかく信じる」です。
「何があっても信じる」という意味になる “have faith in…” は、 “believe” や “trust” よりも強い「気持ち」や「想い」を印象づける表現なのです。
✔ 私の faith
このブログで繰り返し書いてきた通り、私の英語や通訳における faith は、「基礎を大切にすること」です。英語の習得のために大切なのは、中高で習う英語の基礎を固めること。確かな通訳技術を身につけるために大切なのは、毎日シャドーイングや音読等の筋トレを欠かさずに行い、同時にリテンションや要約などの基礎技術を鍛えること。これが、自分で英語を使う時や通訳をする時も、それを誰かに教える時にも、絶対に妥協しない私の faith です。
✔ 2019年と faith
今年はその faith を多くの人と直接共有することができ、少しずつ共感が広がっていることを実感できた年でした。
2月には母校の庵原中学校で講演させていただき、英語学習における中学英語の大切さを現役世代に伝えることができました。11月にはマイナビ「進路のミカタ」にて高校生に向けて通訳の仕事や英語学習に関する情報を発信する機会をいただきました。
また今年は、このブログの記事を読んでくださった方たちから感想や励ましのメッセージをいただくことも増えました。
更にこのサイトで開講中の英語講座・通訳講座にも多くのお申込みをいただき、学習アドバイスやレッスンの中で多くの受講生に基礎の大切さを伝え、その効果を実感してもらうこともできました。
「先生のレッスンを受けながら中学英語の教科書の暗唱をします」と私の門を叩いてくれた受講生に出会えたこと、そしてその生徒さんが本気で基礎習得に取り組む姿を見られたことや、通訳講座の受講生が実際に通訳デビューを果たし楽しそうに仕事の様子を語ってくれたことは、宝物のような出来事でした。
✔ このブログとfaith
このブログでも、すべての記事の中心にあるのは私の faith です。『私が通訳になるまでシリーズ』も英語学習に関する記事も、もちろんそれ以外のものも、それぞれの記事が私の人生のカケラたちです。ブログという形ではありますが、一回読んで終わりの使い捨ての記事にはしたくない、必要な人に届いてほしい、何度でも読み返してほしいという想いを込めて、一本一本を書いています。
2020年もその先も、このブログと faith でたくさんの人と繋がって行けたら嬉しいです。
皆様、今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。
コメントやご質問はお問い合わせページからお願いします。