明けましておめでとうございます。英語同時通訳者でオンライン英語・通訳講師の山下えりかです。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
季節的にはまだ少し早いですが、今回は『さくら』のお話です。
「花が咲いた」がニュースになり、日本中の景色が華やぐ桜の季節が私は大好きです。桜が好きすぎて、カンザスの大学在学中に少ないバイト代で桜を見にニューヨーク旅行をしたのも良い想い出です。
日本には実にたくさんの桜の歌がありますが、桜の時期に私が毎年聴きたくなるのが、森山直太朗さんの『さくら』です。歌詞もメロディーもテンポも、もちろん森山さんの歌声も、そのすべてがとても美しい曲。リリースされた2003年当時高校生だった私にとっては、青春の思い出の曲でもあります。そして昨年この曲が、森山さんのセルフカバーという形で「さくら(二〇一九)」としてリリースされました。
今回は新年の決意表明もかねて、2019年バージョンのリリースに関する森山さんのインタビュー記事とそれを読んで私が感じたことについてお話しします。
✔ 『さくら』と向き合う覚悟と誇り
こちらがそのインタビュー記事です。
一発屋と言われることは怖くない――森山直太朗、「さくら」と向き合う覚悟
https://news.yahoo.co.jp/feature/1524
この記事の中で私が特に惹きつけられたのがこの箇所です。
一発屋って言われることは全然怖くない。だって『さくら』は、そんな自意識や人間的な弱さなんて寄せつけない、なんともいえない堂々とした曲なんです。だから、歌っても歌っても歌いきれないし、飽きない。
森山さんの『さくら』への愛と誇りがストレートに伝わってくるコメントです。
✔ 私にとっての『さくら』
私がこの記事の内容に強く惹きつけられたのは、森山さんにとっての『さくら』のようなものが私にもあると再認識させてくれたからです。
私は14歳で本格的に英語の勉強にのめり込み、昨年でちょうど20年になりました。この20年間ただひたすら英語の上達を目指して英語に打ち込んで来ましたが、ここ数年間、これまでとは違う感覚がありました。
これまでは英語に関して分からないこともできないことも多すぎて、毎日が「できなかったことができるようになる」「知らなかったことを知る」という刺激に満ちていました。それがここにきて以前ほどの刺激を感じることが少なくなり、自分と英語との関係に漠然と危機感を抱いていました。
そんな中で昨年、様々な機会と出会いに恵まれ、私がこれまで一番大切にしてきた「中学英語」に対する情熱を再確認することができました。「中学英語」は私に今の英語力を与えてくれた原点であり、「誰に何と言われようとも覚悟を持って広めて行く」と心に決めているものであり、自分で改めて触れる度、誰かにそれを教える度に、未だ新しい発見を与えてくれて、どれだけ繰り返しても飽きることがない、まさに私にとっての『さくら』なのです。
✔ 私の覚悟と誇り
どれほど中学英語が「日本人が英語ができない理由」として集中砲火を浴びようとも、文法重視の学習が「役に立たない」「時代遅れ」と言われようとも、私が今の英語力に辿り着けたのは中学校で学んだ英語のおかげです。この確固たる確信と自信のもと、覚悟と誇りを持ち、これからも中学英語と基礎文法にとことんこだわった学習法を広めて行きたいと、森山さんの挑戦を見て決意を新たにしました。
最後に、森山直太朗さんの『さくら』2003年バージョンと2019年バージョンそれぞれの動画を載せて終わりにします。どちらが良いではなく、どちらも素敵です。
がむしゃらに英語の基礎を学んでいた14歳の私も、それを誰かに教えたいと今また教科書を開いている34歳の私も、英語に向ける気持ちは変わりません。10代には10代の、30代には30代の良さがあると思いますし、そのどちらも経験できている私は幸せ者です。
2020年も「中学英語の大切さ」への共感の輪を広げるべく、ブログ記事も一本一本を大切に書いて参りますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
✔ さくら(独唱)
✔ さくら(二〇一九)
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