こんにちは、英語同時通訳者でオンライン英語・通訳講師の山下えりかです。
SDGs (Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。SDGsはこれから10年間の世界のホットトピックであり必要な教養のひとつです。聞いたことがある人はおさらいとして、初めて聞く人は知る機会として、この記事をお役立ていただけると嬉しいです。
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✔ SDGsとは?
SDGsとは、2015年に国連で採択された2030年を見据えての世界全体の目標で、貧困、飢餓、環境問題、衛生問題等、17個の目標を掲げています。
SDGsは2015年の達成を目標に2000年に採択されたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals / MDGs)の後継です。ミレニアム開発目標が先に挙げた問題をそれぞれ個別にとらえていたのに対し、SDGsではそれらの問題がつながっていて互いに影響し合っているという理解のもと、17の目標すべてを総合的に解決することを目指しているのが特徴です。
✔ SDGs17の目標
※青色で表示されている目標をクリックすると、それぞれの目標をテーマとした通訳練習用動画「訳して学ぶSDGs」のページに移動します。SDGsについて学ぶ教材として、また英語や通訳の練習にご活用ください。文字が青色になっていない目標の動画は今後随時更新して行きます。
- No Poverty - 貧困をなくそう
- Zero Hunger - 飢餓をゼロに
- Good Health and Well-being – すべての人に健康と福祉を
- Quality Education - 質の高い教育をみんなに
- Gender Equality - ジェンダー平等を実現しよう
- Clean Water and Sanitation - 安全な水とトイレを世界中に
- Affordable and Clean Energy - エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- Decent Work and Economic Growth - 働きがいも経済成長も
- Industry, Innovation and Infrastructure - 産業と技術革新の基盤をつくろう
- Reduced Inequalities - 人や国の不平等をなくそう
- Sustainable Cities and Communities - 住み続けられるまちづくりを
- Responsible Consumption and Production – つくる責任つかう責任
- Climate Action - 気候変動に具体的な対策を
- Life Below Water - 海の豊かさを守ろう
- Life on Land - 陸の豊かさも守ろう
- Peace and Justice and Strong Institutions - 平和と公正をすべての人に
- Partnerships for the goals - パートナーシップで目標を達成しよう
✔ SDGsはみんなが当事者
SDGsは、国や企業、大きな団体のみならず、個人にもこれらの問題を自分事として考え、できることから行動し、目標達成に貢献することを求めています。この17の目標を見ると、スケールが大きすぎて自分には関係ないと思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。
大きな目標というのは、ひとりひとりの小さな取り組みとそれがもたらす小さな変化の積み重ねで達成できる部分も多分にあります。「こまめに電気を消す」「水を大切に使う」こんな小さなことにも意味はあります。
まずは一人でも多くの人がSDGsについて知り、自分に何ができるのかを考え、「自分も当事者」という意識を持つことが大切なのだと思い、今回この記事を書きました。
✔ 私とSDGs
国連の目標としては2015年から存在しているSDGsですが、日本で広く注目されるようになったのはここ1~2年という印象です。私自身、SDGsについてきちんと学び、内容に共感し自分なりの行動を起こそうと考えてSDGsバッジをつけるようになったのは、昨年の2019年からです。
日々SDGsを意識しながら生活を送っていることで、例えば日常生活では、先に挙げた「電気をこまめに消す」や「水を大切に使う」、また「買った食材は使い切る」などを心掛けて行動するようになりました。さらにSDGsは、ここ数年間で実際に多くの人が体感するレベルまで顕著化している環境問題や、国内外の貧困や飢餓、人・モノ・金の流れに意識を向けるきっかけにもなっています。
日常生活レベル以上の取り組みとして自分に何ができるかを考えた時、最初に頭に浮かんだのは4番目の「教育」、そしてSDGs自体の「周知」でした。
SDGsがグローバル目標である以上、そこに深く関わるためには英語は必須と言えます。直接相手の言葉を聞いて正確に理解し、自ら考え、自分の言葉で意見を述べるための、知識、理解力、思考力、英語力が必要となる場面はこれから更に増えて行くでしょう。
その一方で日本人の英語力やコミュニケーション力にはまだまだ課題が残ります。この状況の改善のため、引き続き通訳者としてコミュニケーションの橋渡し役を担うだけでなく、英語や通訳の指導者として活動の幅を広げて行きたいと考えています。
今年2020年はSDGs達成期限の2030年まであと10年という節目の年です。そこでこれから10年間における私個人のSDGsの目標と行動計画を立てました。次回の記事ではその具体的な内容についてお話ししたいと思います。
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